九州・沖縄ブロック 長崎大会

第24回九州・沖縄ブロック長崎大会に28名参加

 全国重症心身障害児(者)を守る会 九州・沖縄ブロック長崎大会は、2025年11月22日(土)~23日(日)、長崎県大村市の「シーハットおおむら さくらホール」で開催された。
この大会に熊本県支部より28名が参加した。熊本再春医療センター保護者会の皆さんの企画によりバスを貸し切り、それに各施設からの参加者が乗るような手配であった。この結果、往復のバスの中では、飯法師さん(熊本再春医療センター)の軽妙な司会・進行もあり楽しく愉快に交流ができた。来年、守る会全国大会が熊本市で開催されるがこのために一枚岩になったような雰囲気であった。
 ~「今を生きる」・より良い生活を求めて~を大会テーマであったが、九州沖縄各県から会員、病院や施設職員等約200名が参加した。
 重度の障害を持つ本人を含めたすべての人が、その人らしくより良い生活ができる社会を目指し、誰もが安心して暮らせる地域社会を創るため、重症心身障害児(者)を取り巻く最近の情勢を学び、周りの人たちができることを考え、実践に移すきっかけとするため開催された。

バスの仲間の交流

目だった江津湖療育園からの参加者

開会行事

受付風景

 守る会長崎県支部の方たちが、この大会を開催するため一致団結して対応した。受付には長崎県内はもとより九州・沖縄各県から約200名が参集した。改めて長崎県支部会員の皆さんに感謝!

開会式風景

 開会行事は、主催者である九州・沖縄ブロック長の坂田和夫さん(熊本県支部所属)の挨拶に始まり、開催県代表で井手美子さんが歓迎挨拶を行った。
来賓として、長崎県副知事が知事の代理で挨拶され、地元の園田裕史大村市長が挨拶された。

主催者

右から
坂田和夫九州沖縄ブロック長
安部井聖子全国守る会会長
和多正景九州沖縄副ブロック長
井手美子長崎県支部長
中本博長崎県支部事務局長

来賓

大石長崎県知事(代理:副知事)
園田大村市長
濱本長崎県社会福祉協議会会長
有川長崎市社会福祉協議会会長
長島国立病院機構長崎病院 院長
園田みさかえの園あゆみの舎副施設長
山本諫早療育センター 養護生活支援部長
副島みさかえの園むつみの家 事務長

記念講演

演題:私の歩んだ道~障がいのある家族とのかかわりの中で~

 父親が重度の身体障害者であった大村市長の園田裕史さんは、生まれ育った時からの自分の思い、家族との色々なやり取りをユーモアを交えながら話された。地元の大村工業高校の電子工学科(パソコン等を作る技術を学ぶ)に入学したが、卒業後は福祉の道に進むべく専門学校等に通ったことを話された。障害を持つ父親も自分の障害を隠すような人ではなく、就職の時の作文作成と面接の時には「父親の障害のことについて書いたり話したりしなさい!」とヒントを与えてくれたとのことである。
 家も貧しく、6畳二間のようなアパートに住んだが、他人様にお世話になっている!と言う父親のしつけから中学校、高等学校の6年間妹と一緒にアパートの前の掃除を一日も欠かさず続けたと言う。
また、61歳で他界した父親を思い出すため目覚まし時計は6時01分にセットしていること、その他子供の誕生日や奥さんとの思い出の日を他の間冷まし時計にセットしていることを披露された。
 日頃の家庭の暖かさと共に「思い出すことが亡くなった人への供養」と言う言葉が印象に残った。

昭和52年2月⒙日生まれ
平成12年:福岡看護専門学校卒業
平成12年:大村共立病院勤務
平成19年:大村市議会議員
平成27年:第22代大村市長
現在大村市長3期目

ビデオメッセージ

 みさかえの園あゆみの舎に入所している宮崎博子さんが、園での生活風景をビデオにまとめ紹介した。
嬉しかったり、悲しかったり、いろんなことがあったよね、乗り越えてきた50年のビデオメッセージを本人登壇の下紹介された。

シンポジウム・ポストコロナの生活支援

「障害児者が充実した生活を送るために周りができること」をテーマに施設の福祉部長や生活支援員等6名がそれぞれの立場から、支援の方法等を発表した。印象に残ったのは、長崎県立大村高校家政科の高校生、久田さんと舩松さんの話が印象に残った。

楽しかった夜の懇親会

 このような大会は、勉強ばかりでは面白くない!やはり本音で話すにはアルコールの力を借りるのが一番!長崎県支部が用意してくれた外れの無いくじ引きでお土産を獲得し参加者全員が「どや顔」
 最後の方の出し物では、熊本県支部が元気の出る「365歩のマーチ」を披露し、県支部の多数のメンバーが会場内を所狭しと行進するありさま。またこれが会場の拍手喝采を受け大盛り上がり。楽しかったなぁ~

基調講演「事前に備える愛情サポート」

2日目の基調講演は、守る会熊本県支部顧問の高木正三氏。
2023年1月に長男・真一郎君を亡くされ、その時の状況や心の葛藤。必ず訪れるXデーのため何が必要かを講演された。

当日の資料は下記の通り

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